夏休みが終わり、いよいよ2学期が始まりました。
9月19日には定期テストが、10月からはバンコク入試が始まります。
夏休みには、朝から晩までサナルにいる受験生が何人かいて(朝8:00から夜10:00ですよ!!)、彼らのがんばりとやる気を嬉しく感じていたところでした。
さて、今日のテーマでもある「成長する受験生」についてです。
夏休みにはかなり学力が伸びたと実感した生徒が多いのですが、ここから努力しているにもかかわらず、「伸びる生徒」と「伸び悩む生徒」に分かれます。
※実際、才能(0-3歳ぐらいまでで決まっているだろう脳力)が学力の30%を占めると言われているので、全員が全員努力したからといって、トップ高校に入れるわけではありません。ただ、自分の学力も脳力もある程度把握している中学3年生が、自ら望む学校に届く学力を身につけることは、よほどの高望みでなければほとんどの場合、努力すれば何とかなるものです
・前提が「全員が頑張って努力している」
・にもかかわらず「伸びる生徒と伸び悩む生徒に分かれる」
私の15年間のサナル教師としての経験則ですが、
1、やり散らかしに入ってしまう生徒
2、一意専心出来ず、常に不安がよぎってしまう生徒
3、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ症候群の生徒
4、難問の解説を見ず、ずっと考えている生徒
▼1について
受験勉強の基本ですが、まず1冊「バイブル問題集」を作ってやり切る必要があります。やり切るというのは、どの問題でもパッと解けるという状態を作ることです。そのバイブルを作って基礎・基本・考え方を学んだうえで、解法暗記を増やすために過去問などに触れていく必要があります。バイブルを作ることなく、ただ新しい問題をやり散らかして学力が伸びる生徒はいません。にもかかわらず、一度解いた問題を繰り返すことなく、次に進んでしまう生徒は伸び悩みます。
〇高校を受験するキミ
特に数・社・理はバイブルを持ちなさい。
※大学受験には国語も英語も必要ですよ
▼2について
不安が強くなって、志望校についてあれこれ悩む生徒が出てきます。偏差値が足りないとか、要因は様々ですが、常に不安が出てきてしまう生徒がいて、そういう生徒は軒並み伸びません。
受験では自分が伸びると信じられなかったり、志望校の判定を見て受からないのではないかと不安になったりと、様々な不安要素が出てきます。実際、100人中99人はそういう不安になる瞬間があります。しかし、
・不安があるから「気合いを入れて、急いでやる」生徒
・不安があるから「いろいろと考えてしまって一意専心出来ない」生徒
同じ状況に陥っているにもかかわらず、この発想感の違いが伸びる生徒と伸び悩む生徒に分けます。
前者は「考えている暇があったら勉強すればいいじゃん」と言いますし、後者は「どうしよう」と悩み続けます。
〇高校を受験するキミ
考えても仕方ないことを考えるのはやめませんか?未来の結果はだれにも分からないし、キミが今から伸びるのか伸びないのかなんて、誰にも分かりません。未来にどうなるかは分からないけれど、最善の結果になるよう努力する人になりましょう
▼3について
壮大な計画を立てる人にありがちです。1か月の計画を学校で書くので、それを計画する人が実際にいますが、当然学校の宿題がどれほど出るかなどは分からないため、計画に無理が出て妥協が始まり、妥協すると人間の脳に非常にマイナス要素が働き、結果伸びません。そして伸びない結果を「計画通りに出来なかったからだ!」とさらに壮大な計画を立て始めます。
〇高校を受験するキミ
明日の予定は、今日の学校に行かなければ分かりません(レポート課題が急に出るかもよ)。計画とは、1日ごとその日に立てるのがベストです。そして、週に1回どの単元を出来るようにしていくかという目標を立てるのが良いです。「1週間ごとのクリア目標を作って1日ごとの計画を練る」のがベストです。
▼4について
ハッキリって「得点をトル」ということだけを考えるならば無駄な時間です。もちろん、脳力を伸ばしたいのであればいいですよ。でも、そんな悠長な時間は多くの受験生にないでしょう。それならば、解説を見て解法暗記を行って、出来るようにして、自分の頭の引き出しに解き方を入れておいた方が良いです。
〇高校を受験するキミへ
2分考えて分からなければ、解説を読むことをクセに。そして付箋を貼っておき、翌日解き直し。解説を読んで分かったつもりになる人も多いです。
2学期に陥りがちな伸びない受験生の特徴を書きました。
わたしの塾生は大丈夫だと信じつつ、今日も全力で生徒のために邁進します。
佐鳴予備校 バンコク校 塾長 横洲(よこす)