読書オススメ本 小6・中学生編 第12弾
夏休み、中1と中2に「課題図書」を3冊課して、書評を書いてもらっています。
どんなものが出来上がるか楽しみな横洲です。
さて、第12弾はノンフィクションです。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
ブレイディ みかこ著作
イギリスで暮らすブレイディみかこさん(日本人)の、息子(アイルランド人の夫とのハーフの子)さんが、公立中学校に通うお話です。
実は私自身、現代ノンフィクションをあまり読まず、この本を読むまでブレイディみかこさんのことを知りませんでした。ジャケットと題名が気になって、「子どもが主人公の小説だろうなー」ぐらいの感覚で購入していき、読んでいくうえでノンフィクションだと知りました 苦笑
しかし、
とにかくおもしろかったです!!
主人公(息子さん)がとにかく素敵です。
考え方がフラットというか、何事も探求するというか・・・思いやりを持ち合わせていて・・・とにかく素敵です(語彙がうまく出てこないです、すみません)。
バンコクの塾生が多く過ごす日本人学校やインターナショナルスクールは、駐在員の子が多いため、一定の経済水準を満たしている家庭が多く、家庭ごとにそこまで差がないと感じています。
ただ、きれいごとでは済まない状態が、今の日本にも増えてきています。
先日、もめにもめている日韓関係について、海外がどうやって報道しているかを調べている際にアメリカ人の誰かの発言を読みましたが、「日本人はマジメで、一生懸命働いて、にもかかわらずあんなに貧困がはびこっているじゃないか」とありました。
一瞬腹が立ちましたが、そうやって言われる国になりつつあるのか・・・と衝撃も受けました。
この本を読むと、
「世の中を見渡せば、きれいな部分だけでまわってはない。自分だってそういう社会に飛び込まなければならない瞬間が来るかもしれない。しかし、そんな中でも『探求心と行動力と他者への思いやり』があれば、人生はいくらでも輝くんだろうな」
と思えるはずです。
ぜひ読んでみてください!
佐鳴予備校 バンコク校 塾長 横洲(よこす)